【白梅の家】

  • 2009/06/23(火) 06:21:04

【白梅の家】
私も参加している『夏潮』の屋台骨を支える児玉和子さんの第一句集が遂に発刊されました。

児玉和子さんは、慶応大学の国文科を卒業し、観世会に所属し謡も勉強されていたそうです。

俳句は、藤松遊子氏、高田風人子氏、本井英氏に師事しされています。
花鳥諷詠をうるさく言うわけではないですが、素直ですっと入ってくる俳句が多く勉強になります。
表現に破綻や無理な飛躍が無く上品にまとまっているのは氏の人格に因るものでしょうか。
以下気に入った句を幾つかご紹介。

・青崩神社の屋根の春の雪
・園児らはあつけらかんと卒業す
・坂上り階段登り柿の寺
・吊橋の半ばで戻る葛の雨
・洋館の窓は縦長桜の実
・身に入むや石に腰かけ石を見る
・梅雨寒や亡き人よりの封書着く
・掌にのせていびつや龍の玉
・ネクタイをゆるめべつたら市覗く
・経に代へ巴のキリを義仲忌
・金屏に男雛女雛の影ほのと
・み佛に母の面差し合歓の花
・稲筵模型のやうに電車ゆく
・戦前のスキーの写真父もゐる
・ヨットの帆ゆるめて風と折り合ひぬ
・鶏小屋に吊す貝殻花はこべ
・姥捨の田毎の田植用意かな
・岩魚棲む川といふ手を浸しみる
・萩の寺雨に佛具を磨きをり

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